いきなり無視できないタイトルですみません。でも、一字一句違わないこのフレーズを言われたことがあります。確か42歳の時でした。
相手は、一度会ってみて欲しい、と先輩の紹介でお会いした人材紹介会社の社長様。長く日本の企業で人事をやられて独立された方でした。
『今のは聞き間違い? まさか人に対して劣化なんていう言葉を使うわけがない』と聞き返しなおしました。
「れ、れ、劣化ですか?」(間違い、または冗談ですよね?、今なら許しますのつもりの笑顔で)
「ええ、間違いなく劣化するんです。はっきりと40を超えると女性は特に転職市場で価値がなくなる。みなさん気づいていないんですよね」
この方は、単にデリカシーがないのか、私がその時点では年齢を伝えていなかったので、あなたはまだ30代だから大丈夫と言おうとした? それともきっと転職市場で商品になりそうな私の危機感を煽って転職意欲を高めようとしてくださっている?
様々なハテナが浮かびましたが、私の扁桃体はその時点で脳の司令塔である前頭前野をのっとり、いわゆる非常時反応 、闘争・逃走・凍結モードに入っていたようでその後のことは覚えておりません。閉店ガラガラ。(↓多分こんな顔をしていた)
でも、40歳を超えた女性の方々、安心してください、劣化してません。
そもそも「女性」と特定して求人情報が出せないので性別の求人情報データは見つけられませんでしたが、女性の積極的登用ニーズは増えているようですし(特に管理職)、ミドル人材の求人も増えていることを考えると、40歳を超えたら自動的にキャリアが劣化することはありません。
- "約4割のコンサルタントが「女性管理職の採用は増えている」" と回答
出典:女性管理職採用の実態 エンジャパン株式会社 ウェブサイト - ”86%のコンサルタントが「ミドル人材の求人募集は増える」と回答”
出典:2019年の転職市場予測「ミドル人材の求人動向」エンジャパン株式会社 ウェブサイト
一方で、40歳+の女性本人が、仕事人として劣化していると思っている、自信が持ちづらい、という現状があるのも事実。
もし、これを読んでいるのが、40歳+の女性なら、
「あなたは仕事人として劣化していると感じますか? そう答える根拠や確証は?」
(↑ポジティブ心理学の父と言われるマーティン・セリグマン氏開発の「ABCDEモデル」より。反証して悲観的な思考の癖を正す方法)
もし、これを読んでいるのが、それ以外の方でしたら、
「あなたのまわりの40歳+の女性は、上記の質問にどう答えるでしょうか? あなたが支援できることはあるでしょうか?」
40歳を超えてから、希望と自信と情熱が日々増える一方の私が、しあわせリーダーシップを女性向けにお伝えしていく意味がある、、、、あの「劣化発言」事件を思い出しながら、そんな背中を押された金曜日の午後です。
みなさま、どうぞおしあわせな週末を!