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パートナーシップとしあわせと仕事の関係

結婚していれば幸せなのか

· しあわせリーダーシップ,ウェルビーイング

 

更年期で少々ここのところ低空飛行だった朝野です。今日はリハビリかねて、久々のブログをアップ!

昨日は、弊社代表の朝野も主催者のひとりとして関わらせていただいた「しあわせパートナーシップの講座と食事会」イベントでした。

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講座で、前野隆司さん(慶應義塾大学 教授)、マドカさん(EVOL株式会社 代表取締役)ご夫妻からは、

幸福学から導き出された円満夫婦の秘訣は、しあわせの4因子をパートナーシップにも活用することと、「大きな視野」と「大きな愛」で相手に関わることと学び、

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渡邊ご夫妻(ともに一般社団法人ウェルビーイング心理教育アカデミー 共同代表理事)からは

「システム化脳」「共感脳」という切り口で、お互いのユニークさを理解するフレームワークを学びました。

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そして、わたくしどもからは、

私しあわせリーダーズの代表朝野と、僧侶である夫とともに「死ぬこと」をテーマに、有限の人生時間を、パートナーとどう過ごすかについて取り上げました。

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このイベントは、ご夫婦だけでなく、友人同士や、お一人でこられた方などもいらっしゃいました。それぞれが、パートナーに、敬意、やさしさ、思いやりを向けていらっしゃる様子に触れて、胸が熱くなりました。普段表現することの少ないであろう、でも純粋で本当の気持ち。それらに触れるとやはり心が動きます。

 

 

さて、弊社しあわせリーダーズでは、リーダー(他者に影響を与える人=つまりすべての人)が、仕事以外の私生活も全部含め、人生そのものをウェルビーイング=しあわせ、良い状態で生きていくことをご支援しています。

ひと昔前は「ワーク」と「ライフ」を切り分けて取り上げられることが多くありましたが、人生全体の幸福度は、仕事に良い影響が出ることが数々の研究であきらかにされていますので、今や仕事とも直接的な関係のあるトピックです。

 

さて、では、パートナーシップは、ウェルビーイングとどんな関係があるのでしょう? さらに仕事にはどんな影響がありそうでしょうか?

ここでいうパートナーシップは、婚姻関係に限らず、誰かとともに生きていく意思をもった関係を指しますが、研究結果やデータがあるという点で、今回は「結婚」と幸福の関係についての記事をいくつか集めてみました。いってみよう!

 

平均値ではみえてこない、既婚女性の幸福度のばらつき。「未婚」「離婚」の方は、「既婚」の方に「早くしあわせになって」のようなことを言われたら嫌でしょうね~。「既婚」がしあわせというアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)がありそうです。そして、結婚期間によって下がっていく悲しいデータも。

 

女性は結婚してもしなくても基本的に幸福度が高く、男性は結婚していないと幸福度が下がりやすい」性別でこんなに差があるのですね。「婚約や結婚式などのテンションが上がるイベントを一通り済ませると、結婚はご飯のふりかけくらい(=1割)の幸福度を、与えてくれるかもしれません。」 婚姻という選択をしたならば、ふりかけよりももう少し幸福度に影響を与える可能性がみたいものです。

 

結婚したらしあわせになる」という因果があるとは言えない。」とばっさり。

 

結婚生活の不満・離婚理由のトップは、

「性格・価値観の不一致」 男性 5~6割。女性 4~5割なんですね。

わかるよー、とうなづく一方で、仕事でも性格・価値観が違う人と(ダイバーシティ)、それらの違いを受容しあいリソースとできることが(インクルージョン)創造性やパフォーマンスにつながることがわかっています。パートナーとの性格や価値観の違いも、お互いの人としての成長や歓びにつながるといいですよね。

 

 

一方で生涯未婚率、単身世帯率はすごいスピードで年々上昇中。

 

「ソロキャンプは」そんな時間も大事だよなと賛同しますが、「ソロ社会」はどうでしょう。

別の調査で「コロナ禍で価値観が変わった人は4割」という情報をみて、「つながり」への意識が増したのではという仮説のもと、コロナ禍以降の婚姻関係と幸福度にどう影響を与えているのか知りたかったのですが、今回はデータが見つけられませんでした。私のまわりでは「リモートワークで家族との良い時間が持てるようになって幸せ度が増した」という方や、「ひとり暮らしでリモートだと閉塞感を感じる」という方がいらっしゃいますが、今後の動向をウォッチしていきます。


 

すべての人にパートナー(夫婦と限らず、誰かとの強い関係)が必要か、しあわせには絶対パートナーが必要かと聞かれたら、そうでもない、と答えるでしょう。データからも単に結婚さえすれば幸せ、ということでもありません。

しかし、ハーバード大学での80年に渡る大規模な追跡調査でも明らかにされたように、幸福度に一番影響を与えているのは「質の高い人間関係」。慶應大学大学院の前野研究室の調査であきらかにされた幸福度と相関がある「幸せの4因子」のひとつも「ありがとう因子:つながりと感謝」です。パートナーシップは幸せの要素のひとつでありうるとは確実に言えるでしょう。

 

あなたが大切な誰かとのつながりを感じられますように

今後も大切にできますように

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

今日の問い

パートナーシップと幸せ、今のあなたの幸せにとってはどんな位置づけ?

何か変えていきたいことがあるとすれば、それは何?

(かおり)

 

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しあわせなパートナーシップ講座&食事会」主催の3夫婦

  • 前野隆司・マドカ夫妻
  • 渡邊義・奈都子夫妻
  • 朝野倫徳・かおり夫妻