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心配するけど不安に飲み込まれない

· マインドフルネス,幸福の4因子,エモーショナル・インテリジェンス

この度の台風19号で被害を受けられた方々、今もなお不便な生活を強いられている方々に、謹んでお見舞いするとともに、安心して過ごせる日が戻りますように心よりお祈りしております。

「心配するけど、不安に飲み込まれない」

1000年に1度、世界で最大規模の台風、日本をまるごと飲み込む、、、、

こんな風に表現された台風で不安に感じられた方もたくさんいるでしょう。

停電に備えてお風呂に水をためる、懐中電灯を用意する、ベランダの植木鉢を取り込む、離れて住む家族に連絡する、、、、など台風や停電の準備を整えていたら、急に先の「心配するけど、不安に飲み込まれない」という言葉が湧いてきました。

「なんか、心配と不安は違うな」

と思って「心配」の定義を調べてみると、

  1. 物事の先行きなどを気にして、心を悩ますこと。また、そのさま。気がかり。「親に心配をかける」「将来を心配する」「心配な天気」
  2. 気にかけてめんどうをみること。世話をすること。「近くに住む娘が食事の心配をしてくれる」

出典:goo辞書

とあります。私にとっては、2番目の「心を配って、自分と周りのためにするべき準備はするけども、過剰な不安はもたなくてよい」という意味だったみたいです。「みたい」と表現したのは、急に湧いてきた言葉だから。(笑)

 

心配は「心配する」という動詞になるけど、不安は「不安する」とは言わないから

心配は行動で、不安は状態という違いもあるのかな? ちょっと深堀りしてみたいテーマです。

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危機のとき、混乱のとき、変化のとき、

みんなが不安になりがちなときにこそ求められるリーダーシップ。

実は、311後の原発事故のとき、私は不安に飲み込まれてしまったひとりです。もう野菜や魚はこの先一生食べられないかもしれない、子供が成人まで生きられるかどうか、など考えると止まらなくなって、どこでつけるんだっていうようなヘンなマスクまで買い込み、(←まだ家にある) 夜は眠れなくなってしまいました。家族以外の他の人を気遣ったり、何かをしてあげる余裕はまったくありませんでした。それを思うと、今回は自分自身が落ち着いていられた上に、周りを気にかけてあげることもでき、ずいぶん成長したなぁと感じます。マインドフルネスを知っていてよかった。

エモーショナル・インテリジェンス(感情知性)のひとつ「セルフ・マネジメント」は、まさに否定的・破壊的感情にふりまわされないスキルです。感情は人として生きている証でもあり、どんな感情を感じてもよいし自然なこと。だからそれらの感情を抑えたり、なかったことにすることは必要ありません。(それをすると後々さらに大きくなって戻ってくることもあります)

 

しかし、否定的・破壊的感情によってパニックになったり、過剰に長く引きずることは、私たち自身の心身にとってよくないばかりか、周囲にとってもよい影響は生みませんね。パニック・リーダー、周囲ふりまわしリーダー、他責リーダー、嘆きリーダー、、、ひとごとではありません。変化や混沌とした今は、誰もがなりうる紙一重の状態ではないでしょうか。

今回の台風も、温暖化が影響していると言われています。そうだとすると今後頻繁に起こっても不思議ではありません。

実質的な対策の他にも、自分のできることのひとつが、リーダーシップを発揮できる状態に自分のエモーショナル・インテリジェンスを鍛えておくこと。自分の心を調え、周囲への優しさ、思いやりを向けられるような状態にしておく。

 

誰でも磨けるエモーショナル・インテリジェンスにちょっと興味を持ってもらったら嬉しいです。

変化や危機のとき、

どんな自分でいたいですか?(あり方:being) 

誰に対してどんな関わりをしたいですか?(やり方:doing)

(あさの)

 

弊社では、マインドフルネスを通して磨くエモーショナル・インテリジェンス講座を実施しております。どうぞお問合せください。